親身に悩みを聞き解決へ導く仙台の女性司法書士
法律の勉強に魅力を感じて司法書士の道へ
よつば司法書士・行政書士事務所は、JR仙台駅東口から徒歩3分の場所にあります。看板の小さな四つ葉のクローバーのマークが目じるし。「四つ葉は幸福のシンボルですから、相談にいらっしゃる皆さんが幸せになれたらいいなという気持ちをこめて、事務所の名前にしました」と事務所の代表、森田みささんはにこやかに話します。
森田さんは22歳で司法書士試験に合格。「高校卒業後、就職し、仕事をしながら宅建の資格を取るために専門学校へ通っていたのですが、次第に法律の勉強に面白さを感じて宅建の資格取得後、司法書士を目指して勉強を始めました。法律の勉強が自分の性に合っていたんでしょう」。
森田さんが地元・仙台に、よつば司法書士・行政書士事務所を独立開業したのは平成15年ですが、ご主人の仕事の関係で在住していた横浜市で、平成7年から11年まで4年間、開業していた経験も。当時はまだお子さんが小さく、夜に行われる司法書士の研修会に子連れで参加することもよくあったそうです。「横浜は子育てしながら仕事をする女性の司法書士が多くて、先輩方にいろいろアドバイスをいただけたのがありがたかったです」。現在は高校生2人と4歳のお子さんのお母さんでもあります。「今は末の子の成長を日々目にするのが楽しみ。上の子の時は余裕がなくて気がつかなかったことに気づいたりして」と、お子さんのことを話す時は、きりっとした仕事の表情から、やさしい母の顔になる森田さんです。
心がけるのは「顔が見える仕事」
仕事を進める上で、森田さんは心がけていることが2つあるとのこと。ひとつは“お客様とは極力会って話を聞き、顔の見える仕事をすること”。「特に債務整理や相続、離婚相談などの場合は、電話、メールだけではどうしても伝わりにくいことが多いんです。お会いしたほうがその方に必要なことを確実に伝えられます」。
もうひとつが“できるだけ専門用語を使うのを避け分かりやすく話をすること”。司法書士というと一般的には堅いイメージがつきものですが、森田さんのところへは「話しやすい先生だから」と紹介を受けてくる人や、「女性なら話しやすいと思って」と訪れる人が多いそう。「多重債務整理や成年後見の相談などは、そこに至った背景が見えないと解決の糸口がつかめません。話していくうちに方向性が見えてくるものなので、話しやすいと感じてくださるのはうれしいことです」。
森田さんが持つ穏やかな雰囲気と、柔らかい物腰、口調に、お客様も緊張を解いて相談ができるのでしょう。
「自己破産の手続きをした方から、『おかげで生活が立て直せて、結婚しました』とお手紙をいただいたことがあります。その時は、本当にうれしかったですね」。
一方で、金銭的に行き詰まるなど切羽詰った状況で訪れる人も多いのが司法書士事務所。毎日のようにあるという多重債務の相談は20代~70代までと年齢もさまざまです。「いろんな精神状態の方がいらっしゃるので、反応を見ながら気持ちを考えながら対応しなければいけない」と森田さんは面談の難しさを話します。
社会的に弱い女性に法律の手助けを
今後、森田さんが力を入れていこうと考えているのは女性に関する問題です。
「借金の相談ひとつとってもその理由に複雑な背景を抱えているのは圧倒的に女性。多重債務整理のことで相談しにきた方が、話を進めるうちに『実は離婚したい』『夫のDVで悩んでいる』とポツポツ話し始めることがよくあります。悩み事がいくつも連鎖して、自分でも何から手をつけていいか分からない状態に陥ってしまっている人も多いです。そんな女性の手助けができるようにもっと勉強をしていきたいと思っています」。
最近は、テレビCMの影響などで多重債務整理の相談も増えてはいますが、司法書士事務所のドアを叩くまで時間がかかっている人もまだまだ多いことが問題、と森田さん。「どこに相談していいか分からず一人で悩みを抱えている人に向けて情報を伝えることが、これからますます必要になってきます」。
法律が絡んだ困りごとで立ち止まってしまった時、まずは相談できるところを知っているというのは心強いものです。
手帳に幸運のしるしの四つ葉のクローバーをはさむように、よつば司法書士事務所の名前を心に留めておいてはいかがでしょうか。
(取材年月:2009年12月)